ガブXスカイウォーカー

BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-(2019年製作の映画)
3.6
《あらすじ》
暴力団・犬金組の若手組員、健太郎、リョウ、カズは勇み足により手打ちしかけていた小黒田組に殴り込みをかけてしまう。その不祥事の落とし前として、3人は犬金組長の命令により、性転換手術と全身整形を受けアイドルグループ、ゴクドルズとしてデビューさせられる。
地道な活動を続け、秋葉原のヲタクやアイドルヲタクを中心に厚い支持を受けて、軌道に乗ってきたゴクドルズはある日、アイドルサミットの主催者、小泉成二(桜田通)に誘われるものの、セクハラを拒否したため、芸能界を干されてしまう。さらに小泉に知人たちを人質に取られ、限界を超えたゴクドルズは殴り込みをかける。激闘の末、ゴクドルズは人質たちを無事取り戻し、アイドルサミットに参加するのであった。
後日、犬金組長の命令で性転換させられた小泉がゴクドルズに加入してきたところでエンディング。


映画版とTVドラマ版、どちらか先か後なのか、あるいは同時撮影なのかはわからないが、キャスト、スタッフはほぼ同じ。本作もまた3人のチンピラが組長命令でアイドルに性転換されるところから始まるものの、中盤以降はTVドラマ版では描かれていない展開となっている。TVドラマ版の続き、パラレルワールド、どちらにもとれる。
主演の岡本夏美、松田るか、坂ノ上茜はアイドルとヤクザの顔を巧み演じ分けて、そのギャップが笑いを誘う。アクションもなかなか決まっており、クライマックスの殴り込みは迫力だ(色んなヤクザ映画のパロディをやっているらしいけど、さっぱりわからなかった)。
今作は87分とコンパクトにまとまめてあり、原作漫画よりギャグは不足しているなど物足りない部分もあるけど、風変わりなヤクザコメディとして楽しめる。