藍住

幸せへのまわり道の藍住のレビュー・感想・評価

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
5.0
このトム・ハンクスがあまりにも最高すぎて完全に持ってかれた〜。
館内皆んな泣いてて私も泣いてて目がパンパンになるくらいに嗚咽してしまった。
こんなセラピー映画ある?????
こういう教育番組が観られるアメリカ良いなあ。
私も子供時代に彼の番組を観たかっ
た。

ハリウッド映画って未だに仲違いした家族ともう一度関係を修復させようという流れが強く残ってて、私は貴方を傷つけた人が例え死ぬ間際だとしても会いに行くことも許す必要もないと思っているのでその風潮が大嫌いなのだけれど、この映画はロイドが悲しみに流されて選択するのではなく、フレッドとの交流を通じて自分で考え、あの選択肢を掴み取る所が良かった。
ご飯を一緒に食べている時にフレッドがロイドにかけた言葉が刺さりすぎて胸が苦しい。
あの言葉は私を含め、父親(もしくは母親)から酷い仕打ちを受けた子供が誰かに言ってもらいたかった言葉だった。
「そのままの君が皆んな好きなんだよ。君は特別なんだから」
この言葉の持つ強さに背筋が伸びる。

トム・ハンクスの映画の選び方が好きだ。
彼が演じるからこそ信頼できるというか、この映画もトム・ハンクスがフレッド・ロジャースを演じたからこそ意味がある映画だった。
またひとつセラピー映画が増えてしまったな……。
素晴らしかった。
藍住

藍住