honeyhollow

幸せへのまわり道のhoneyhollowのレビュー・感想・評価

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)
3.0
聖人トムハンクスを見つけたNY地下鉄の乗客たちが隣人になりましょソングを合唱する心洗われるシーンの直後にハリボテのありし日のツインタワーを配するグロテスクさ。これだけでもベクトルが滲みるのに、ピッツバーグの中華レストランで愛されてきた思い出の黙想を促すハンクスのアップの、どこみてるのか分からない気味悪さといったら。周りの客の様子の異様さが、誠実でつまらない再生物語と相俟って奇妙さを際立たせていたのに(就寝前の「友達」の名前の羅列音読)、ラストの闇の畳み掛けで変にまとまってしまうのが余計に感じたかも。ピクチャーボードの余白もまだまだ怖い。
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