【一言で言うと】
「アート殺しに粛清を」
[あらすじ]
ロサンゼルスのアート業界。評論家や画商たちが芸術家の生み出す作品でいかにして金儲けをするかを考える世界。そんな中である一人の老人が急逝して、彼の遺した絵が発見される。その不気味な絵は素晴らしい魅力に満ちており、アート業界の人間たちは我先にと飛びつくが...。
思ったより評価が低かったんで、そこまで期待はしてなかったものの...何気に面白かったです。
でも『ザ・スクエア』みたいに、アート業界で働く人達ってこんなにもゲスい奴らの集団なのかね?🤔
あれはあれでなかなか居心地悪い映画でしたけど、これはこれでなかなか嫌な映画だな〜😫...
ストーリーの内容としてはかなりテンポ良くて、そこまで退屈にはなりませんでしたけど、なんだろう...なんかホラーと呼ぶよりかは、ブラックコメディと呼んだ方が良いと思う。
ホラー的テイストは匂わしてるものの、人が死ぬ描写もなんか拍子抜けというか、全く怖くなかったです。
でもあのホームレスおじさんの全力疾走はかなり怖かったけど😨
それに登場人物が多かったり説明不足だったりと情報収集にかなり大変でした。
ただジェイク・ギレンホールのいつもの怪演ぶりは炸裂しまくってました!
ちょっとオネエな感じといい、もう何にでもなれるなこの人は(^◇^;)
それにへレディタリーでものっ凄い演技をしてくれたトニ・コレットさんもなかなか濃いキャラクターでした。
それにしても評価って怖いですよね😰...
名のある批評家がその作品の良し悪しをジャッジするだけでその作品の価値が変わるんですから...
そんな中で辛口で非の打ち所がない批評をする批評家に、金になるかならないかで作品を判断するアートディーラー。
そしてあの呪いを引き起こすきっかけを作った彼女。
...........まぁあんな奴らが作品に呪い殺されても文句無いわな(^_^;)
個人的には作品中に出てくる現代アートを見てて目が楽しかったし、誰一人共感出来なかったんで死んでもそこまで心残りが無かったりと、そこそこ普通に楽しめました。
ただこれをホラーとして売り込むのはかなり勿体ないことしたなって思います。
言葉一つで作品の価値が変わるこの世の中。
映画でも同じ、
駄作といえば駄作だし、傑作といえば傑作だ。
ただ、意味のない批評をする事で、
その傑作が駄作に埋もれてしまう可能性がある。
棘のある批評より、
愛のある批評。
駄作にも、良いところはある。
そういう所を見つけていこう。