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108~海馬五郎の復讐と冒険~のnanaのレビュー・感想・評価

3.5
完成披露上映会で鑑賞。

108 妻の浮気投稿のイイね!の数
108  人間の煩悩

俳優である松尾スズキが監督·脚本·主演を務めたR18指定作品。

愛する妻がFacebookで浮気心を告白。イイね!が108あったことから、108回女性を抱く復讐を計画する主人公。
108は煩悩の数でもある。

名脚本家として成功を収める海馬五郎(松尾スズキ)。
元女優の妻(中山美穂)と二人暮らしで子供はいない。

ある日オーディションに来た若手の女優から妻のSNSの存在を知らされる。
そこにはコンテンポラリーダンサーへの恋心が…
そして投稿に108のイイね!の数。
さして妻に興味が無かった五郎だが許せない怒りを持つ。

問い詰められ、「旅に出る」と家出する妻。
旅先から更新されるSNSは徐々にダンサーと親密になって行く。

離婚を考える五郎だが、財産分与はしたくない。
それならばイイね!の数の108回、分与する1000万円を半年で女性を抱く事に使い、浮気の仕返しで復讐しようと計画する。

馬鹿馬鹿しい。馬鹿馬鹿しすぎるが、序盤が面白いので見入ってしまった。

友人と長い男女の関係にあるが、行為中に父親が危篤に。
その時に女性が膣痙攣を起こし、繋がったまま病院にいるシーンは大人の笑いだろう。

女性を斡旋する職業の男と出会い、「108」を全うするため奮闘するが、なかなか大変だ。
斡旋男がいろんなシチュエーションを用意し、なんとか半年間に間に合うようにさまざまな企画を施す。

「女の海」
大量の女が溢れる変な設定では、さすがに観ていて飽きてしまった。
それくらい、そんなシーンが続く。


妻が帰宅して実は… 

どんでん返しがあり、なーんだ良い話。

愛って言葉に出さなきゃ伝わらない。
不器用過ぎて、実は大好きすぎる二人。

最後はほっこりします。

サスペンスを期待していたらちょっと違った。

濡れ場が多すぎて途中飽きが来てしまったが、ラストまで観て結果
まあ良かったかな?

松尾スズキさんが
「こんな大きい映画館で上映していい作品なのかどうか」
と、言っていたが本当にそうだ。

カップル、家族、夫婦で鑑賞するのはお薦めに困る作品。

松尾監督のエッジが効いた、かなりブラックなコメディであり、夫婦愛のヒューマンドラマです。
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