「死にたい」
「殺すぞ」
「リスカ」
物騒な言葉が飛び交うのに、なぜかいい感じのふたり。
不思議なほのぼのラブコメディ。
好きな人といっしょに
他愛もない話をしながら
おいしいものを食べる。
幸せってそんなもの。
桜井日奈子は雰囲気あるなぁ。
眠そうな顔が可愛い。
「死にたい」は「生きたい」。
「ブス」は「好きだ」。
ひねくれたふたりが可愛い。
死んだように生き続けるのか、死んでも人の心の中に生き続けるのか。
SNSとか、フォロワー何人、みたいな（広く浅くの）関係を求めがちなこの時代に、たったひとりの人との関係がどれだけ尊いかを教えてくれる映画、
とのこと。
（主演の間宮祥太朗さんの言葉）
原作は４コマ漫画と聞いてびっくり。
読んでみよう。
＊＊＊原作を読んで＊＊＊
（ネタバレあり）
原作を読んでいる途中、これってもしかして…と思ったら予感どおりで、この漫画は、原作者の方が大好きな人を突然亡くした実体験を元に描かれていることが、後書きからわかった。
作者の方が「鹿野なな」そのものであること、
大切な人を亡くして、なぜ自分じゃなく彼だったのかもわからず、なぜ自分は生き続けなければならないのかもわからず、それでも「死なない」で、必死で前に進もうとしている人であること、
そんな彼女に共感する人がたくさんいることが、
原作を読んでわかった。
映画のセリフが原作にとても忠実であること、この4コマ漫画からあの構成の映画ができたことに驚く。
読んでよかったと思う。
