雲に乗れないんだって知った時世界に絶望した。私も同じようなことを思ったことがあってハッとした。
世界に絶望しても目の前のたった1人が希望をくれたらそれだけで救われること。
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繰り返し観て気づく緻密さ。
サッカーも勉強も友達も、自分自身も何もかも心のゴミ箱に捨てた小坂。リスカの跡も、時化た花火も、雲に乗れないと知った絶望も、過去を”とっておき”すぎちゃう鹿野。
最初に観た時は小坂に出会えたから鹿野は未来を向くことができたんだと。どちらかと言えば鹿野が救われた物語に見えて。
でも最後見守るように鹿野の肩に止まった蜂が小坂なら、冒頭ゴミ箱から蜂を拾い上げた鹿野が実は彼を救っていたお話なのかもしれない。
もちろんどっちがどっちって話ではないけど、そんな見方もできて。
「今はそうかもしれないけど、明日は違うかもしれないじゃん。未来の話しようぜ。」
3つのお話に出てくる”夢”と”お姫様”と”「好き」”。
大好きな人に夢で会いたい。
誰かにとってのお姫様でありたい。
好きな人に好きって言われたい、言いたい。
心の中にいる女の子がいつまでも殺されませんように、死にませんように。
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