初めての試写会。主演の2人が好きで、予告の雰囲気も気になり応募。
原作が四コマ漫画と言うことで、無料で数話だけ読んでから鑑賞。
いや、こんな話って聞いてない!!と思わず心の中で叫んでしまった。メチャクチャに胸が痛くなるヤツじゃないか…!
軽い気持ちで見始めた私は上映終了後、鼻水と涙で、顔がぐちゃぐちゃだった。危うく嗚咽しかけて危なかった。
映画を観て、こんなに泣いたのはかなり久しぶり。自分でも予想外でびっくりだった。
序盤は、英語を翻訳したかの様な、少し不自然で台詞っぽい会話に違和感を感じるが、後半に連れて不思議と気にならなくなっていく。
若者たちのシビアな悩みとは裏腹に、繊細ながらゆるい空気感で綴られる日常にくすりとさせれ、なぜかほのぼのとした気持ちになる。その深刻過ぎない雰囲気が、この物語の世界観を作り出している。
丁寧な心情の描写によって、記号的な恋愛や友情になる事を回避していて、エンタメに振り切り過ぎないところに、バランスの良さを感じた。
6人とも個性豊かなキャラクターで、それぞれの生き方があり、一見ウザいと思われがちな性格も愛しく思えてくる。
終わり方も、とても良かった。
四コマ漫画を元に、原作の良さを損なう事なく、ここまでまとめ上げた監督の手腕に拍手!
現に私がそうだった様に、普段、泣ける!という触れ込みのある映画を避けがちな人にも、この作品は届くかも知しれないと思える映画だった。