ヤバかったです……
信頼する友人に「絶対に大切な誰かを誘って行け」と言われて結局1人で行きました悲しい
この映画の何がスゴいって、最後の伏線回収以外マジでなんも起きねえ
登場人物たちのそれぞれの個性は際立っていて、それぞれの恋模様的なお話はそれはそれとしてちゃんとあるんですが、めちゃくちゃどうでもいいんですよね、正直なところ、、、、や、ただ、この映画のマジですごいところが、それを「絶対にどうでもよくない！！」という姿勢でめちゃくちゃ丁寧に描いてるんですよ
おそらく撫子ちゃんと八千代くんのエピソードとか、キャピ子と地味子のエピソードとか、きっとどれかには共感するのではないかと思うほどに、めちゃくちゃ丁寧に映されてる……LINE交換しちゃったとか、今電話しちゃダメかなとか、なんか、そういう、本当にどうでもいいことを、、、ちゃんとやるんですよ、、、
そして、彼ら登場人物たちが出会ったとき、笑っているとき、幸せそうにしているとき、ホワイトバランスが最高まで引き上げられたくらいの光が画面を覆っていて、マジで光がすごすぎて「消えそう」。
その「消えそう」な登場人物たち、私たち人間とは全く違う映像の「像」としての登場人物たちは常に画面から「消えてしまう」可能性を孕んでいて、それに抗うかのように全員が「好き」とかのたまう(めちゃくちゃ褒めています)
みんなそれぞれの相手に向かって「好き」と伝えているようで、実は同時にこの映画を見ている「観客」に言ってるんですよね、、、なぜなら撫子ちゃんやラストの鹿野が「好き」と告白するシーン、ほとんどカメラにしか言ってないのです、、、
その二重の意味でこの映画は紛れもなく「愛」の映画であり、彼らは「愛」でしか映像の像でしかない自分を存続させられないということに非常に自覚的に見える、そのことが素晴らしくて素晴らしくてめちゃくちゃに泣いてしまった、、、
問題のラスト何分かですが、もちろんストーリー的には悲しいのだけど、私は「でも画面に映ってるじゃん」とか思ってしまって、ちょっと気持ちがごちゃごちゃになってよく見れなかった……(そもそもキャピ子のシンデレラのシーンやばすぎて冷静に見れませんでした号泣)
2人がキスをしたら鹿野は絶対に夢から覚めるだろうなとか思ってたらそういうカット割りになってたり、あの白い人が小坂の前に現れた瞬間ラストを全て予見出来たり、もう「えっ絶対こう来るよね？？」
というのを見事に踏襲してくれてめちゃくちゃ気持ちよかった……同時に先取りして号泣もした
あと、私的にグッと来たポイントが、間宮くんが間宮くん史上最高の芝居だったこと(こんなに棒読み上手いテレビ俳優久しぶりに見た～～！！！という興奮、めちゃくちゃ褒めています、最高に芝居うまかった)、
堀田真由ちゃん、最高でした、、、、
堀田真由ちゃん絶対に役作りで田中みな実ちゃん意識してますよね！？！？！？！？
本人かと思うほどに、彼女の表情のクセとかがそのまんま過ぎて、本当に感動しました。マジですごい。本当にすごい。セリフの発音の音すら田中みな実だった。いやー本当にすごすぎてもうすげえしか言ってなかったです。恐るべし……
