Haco

殺さない彼と死なない彼女のHacoのネタバレレビュー・内容・結末

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


高校生の時にお世話になっていた、高校生向けのお仕事をしている大好きな知り合いが絶賛していて「これは間違いないな」と思っていたところ、
やっぱり間違いなかったです。ビバ・詳しい人!!最高!!!

キャストや原作ファンから予想の通り、劇場は女子も多かったですが、おじさま方もたくさんいた〜〜。この映画観てるおじさま方、かなりの通なんですね!と、思います。ハイタッチしたくなる(勝手に)!

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①ころさないかれの、小坂(こさか)× しなないかのじょの、鹿野(しかの)←平仮名注目笑
②全人類に愛されたい、きゃぴ子ちゃん × とにかく地味な、地味子ちゃん
③恋ができない、八千代くん × 告白が日課の、撫子ちゃん

の3つのエピソードから成り立つ映画です。どれも良かったけど、③推し。
撫子ちゃん(漫画では、君が代ちゃん)独特の「〜わ」「〜かしら」というセリフの語尾、漫画でも卒倒しそうになる程可愛いんですけど、ピュアさ・まっすぐさを兼ね備えながら実写化されていて、どうしようもなく恐れ入ります。

小林啓一監督『逆光の頃』を先に観ておいたのも個人的には大正解でした。教室の窓際の席に座る小坂の画が、もう他のいわゆる胸キュン系邦画とは全然違います。美しい。
桜井日奈子も凄まじい。。こんな可愛い子がぼそぼそしゃべる役めっちゃハマってる。

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実写化映画としてレベルが高すぎるのはもちろんだけど、映画『殺さない彼と死なない彼女』として一つの作品だと思う。4コマ漫画とはまた違った良さの、こんな映画が出来上がるなんて。。。

原作もみっちり何度も読んだ上で、映画ならではの良さを挙げると、

✔️撫子ちゃんの告白11連発(原作だと文字だけなので、画を作った映画制作陣ありがとうございます……可愛すぎる!)
✔️漫画では腕だけしか描かれない、など名前のない人物にもキャラが生まれて、映画に良い味が出てる◎
✔️原作ではそれぞれ独立した3つのストーリーが、ひとつに繋がる
✔️囲碁

……など。“メチャクチャニスキ”!!!もっと多くの人に観られるべき映画。
Haco

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