幼くして孤児となったバニャは、亡くなった母アンディニの魂を呼び出そうとチャーリーゲームを行う。
だが現れたのは母でなく、悪魔の子バギアだった。
『ザ・ドール』『ザ・ドール2』に続く、人気ホラーシリーズ第3弾。
姪っ子が母親の霊を呼び出そうとしたら悪魔がやって来たという、インドネシアのホラー。
主人公はお馴染みの美人霊能力者さん。
この作品は前2作とタイトルが違うので、シリーズものと知らずに鑑賞してしまった人が多いみたいです。
でも話は繋がってるので、前2作は観ておいた方が分かりやすいかもしれません。
とりあえず子供たちに大人気という、前作からちょっと進化したサブリナ人形が怖すぎます。
加工アプリ使ったのってくらい目ヂカラ半端ないサブリナ人形。
どの辺に人気が出る要素があるのか問い詰めたい気分だわ。
夜中に知らずに見ちゃったら悲鳴上げてしまいそうなレベルなんだけど。
『チャッキー』のグッドガイ人形は、チャッキー憑いてない状態であればまぁ売れてもいいかなと思えなくもないけど、これはムリでしょ。
インドネシアとのカルチャーギャップです。
そして前2作と違い、意外にこのサブリナ人形は暴れません。
というかこの人 形…必要だったのだろうか…。
肝心の悪魔は最初は急に現れたり消えたりしてたくせに、後半はアクション映画ですかってくらい肉弾戦を繰り広げてて、とてもエンタメ感溢れる映画だった。
ナイフを持って追いかけるって、悪魔の割には直接的な攻撃方法がちょっと笑える。
全体的に雰囲気は『貞子』と『エクソシスト』、最後にカンフーテイストを混ぜ混ぜした感じでした。
そして相変わらず刺されまくっても全然死なない、インドネシアの人がどうなっているのかが気になる。
終盤に多少の意外性を盛り込んでいるものの、全体を通して「悪霊との闘い」しか描かれておらず、見終えた後の満足感はそう高くありません。
というか、この意外性も前2作とほとんど一緒なのでいい加減飽きてくる。
しかし、地味に複雑な降霊理由と、序盤の伏線回収がそこそこ気持ち良かったので、この脚本はそこそこ良かったと言えるでしょう。
ただ前作との整合性があってないのが気になります。
前作の登場人物のマイラが今作でも登場しますが、別の旦那がいるということは、前作のあと結局離婚したの?
あと、前作で死んだマイラの子供の名前がカイラだったのに、今作ではケイラになっています。
単なる字幕ミスか?
総じて物足りなさはあるものの、ホラー映画としてはけっこうな面白さではありました。
このシリーズはまだ続くのかしら?