足拭き猫

お嬢ちゃんの足拭き猫のレビュー・感想・評価

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)
3.4
二ノ宮隆太郎監督トーク付上映会。

父親を軽蔑し、可愛いと思われることを否定し、女性こうあるべきという価値観にイラつきながら大股で歩いていくみのりは女性版二ノ宮隆太郎のよう。
冒頭の海岸での若者集団をのぞき、みのり以外は誰一人として美男、美女が登場しないのが徹底している。3人ずつのペアで登場する相当くせのある人物たち、特に男性は監督自身の内面の投影とのことで納得し、同時に台詞はあるけれども長回しにより俳優さん自身の人間性が現れることが興味深かった。
みのりの伸びた背中が美しい、実生活でも新体操をやっていたのだろうか。
監督が女性を外見で判断することに批判的かと思いきや、初対面の時、みのりさんが可愛いので気になったという監督のトークでの一言には笑ってしまった。