のどか

惡の華ののどかのレビュー・感想・評価

惡の華(2019年製作の映画)
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日本最速試写会、井口監督と原作者の押見さんの1時間越えのトークショーつきで観ました!

7年間映画化を温め続け、公私で親交を深めたという監督と押見さん。押見さんが映画にもかなり関わられているとのことで、原作ファンも楽しめる内容になっています。押見さんは2回目の鑑賞でも、泣いてしまったそうですし、玉城さん演じる仲村に恋してしまったそうです。

井口監督の原作愛が凄まじい。もちろん演者さんがぴったりの配役で、演技力のある方々だということもあるのですが、カット割りでも原作を意識したということで、「これ漫画であった、表情だ!」という奇跡のシンクロがありました。

そして、最大のサプライズは佐伯役の秋田さん。撮影当時は15歳だったというから、驚き。佐伯って、下手に演じたら、春日や仲村の変態性を目覚めさせるための「装置」にすぎない存在になってしまう。でも、目力のある秋田さんの演技で佐伯という美少女の役どころの人物が、きちんと「人間」として存在していました。

あと、伊藤さんとか秋田さんとか間違いなく美少年美少女の人たちの肌が、浅黒く汚く撮られていたのが印象的だった。だって、クソムシだもん。美しさなどいらないので。
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