これまでの「キングスマン」とは確実に違う。浮かれた爽快なスパイアクションを求めているとガッカリをくらうけれど、「つまらない」と言う映画ファンは、これまで名作の何を観てきた!?とも思う。(わたしが単に戦争映画好きなのもあるんかな)
まさかここで西部戦線の第一線を見ることになるとは思わなかったよね。2時間の尺がとてつもなく長く思えた。賛否両論あるけれど、わたしは好き。ただ「キングスマン」というブランドを使う必要はなかった?とも思う。逆にシリーズの全然ファンじゃない、年配のおじさん映画好きにおすすめしたい。
あらすじすら読んでいなかったばかりに、途中まで主人公の息子がコリン・ファースの若かりし頃かと思っていました。
ではなくキングスマンという組織をつくったオックスフォード公(レイフ・ファインズ)の話。
少し気弱でイギリス人らしい顔をしている彼は、「007」の新しいMのイメージが強くて、ヴォルデモートやってたなんて思えないよね。本作もお世辞にも死ぬほどかっこいいザ・スター俳優!というルックスではないけれど、60歳近いのにアクションしかり、頑張りがすごい。……って思っていたんだけど「胸騒ぎのシチリア」のセクシーな元彼はコイツなのか。キャラ違い過ぎでしょうよ。
コメディとは言え、戦争の悲痛さ、過去の歴史があるからこそ、わたしたちが今平和に暮らせていることを再確認できた。続くであろう続編もたのしみ。だけど、いつものテンションの「キングスマン」も同時に観たくもあって、難しいところだな。