kuro

キングスマン:ファースト・エージェントのkuroのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

キングスマンらしい悪趣味さや奇天烈さは薄まってしまい,爵位持ちの主人公なので"Manners maketh man"の決め台詞はもちろんでてこない。しかも史実を元にするので,ストーリーの枠が固まってしまってありきたりになってしまっている。ヒトラーとスターリンを手駒にする悪の首領が登場する古くささ。羊飼い=カシミヤという小ネタつながりもらしいといえばらしいのかもしれないが,最後に羊の角に刺されるところも含めて,わかりやすすぎてくどかった。
「キングスマン」の冠を取り除けば,妻と子を失った初老の男が立ち上がる後半はそこそこ盛り上がるのだが,いかんせん前半は主人公が血気盛んな息子との口論が必ず入って次のシーンに進むので,世界大戦前という大きな話と息子との口論という小さな話とのバランスが悪い。ラスプーチンとの格闘が宣伝で使われていたのは,あそこくらいしか盛り上げるところがないからというのがよくわかる。
ポリーとのキスシーンが最悪で,ポリーはプロフェッショナルとして職務だけに専念して欲しかった。
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