たろうす

僕たちのラストステージのたろうすのレビュー・感想・評価

僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)
3.3
バディにしてコメディものとかいう稀有な作品。
登場人物が多いほど
面白さの広がりを見せると思うけれど、
今作は最小限の人数で笑えるシーンを数多く残しているように感じる。

舞台でのコントは
元ネタありきなので勿論
可笑しく楽しいのだけれど、
演者二人の正に息のあった会話劇や
何気なく歩くシーンでの相棒感が
演じているものとは思えないほど自然。
熟した芸の魅せ方が
コントとしても、
映画としても、その面白さを助長している。

最後に一花咲かせようとして、
結局きれいな大輪の花は咲かないのかもしれないけれど、
その過程を誰と歩み、前向きな気持ちで同じ歩幅で歩むことが大事だと気づかされる。
普段の生活においてバディとは夫婦や恋愛関係が一番身近で、夫婦という関係ももしかしたらこんな感じなのかもしれない。
理想を思い描いて、そのとおりにならないことばかりなのが人生。
結果が毎回ついてくるわけじゃないし、
それぞれが抱えている苦悩や葛藤で
歩む足を止めてしまいそうになることが
あるかもしれない。
そんなときに隣で寄り添ってきた相手の存在の大きさを教えてくれる作品。

ラストの舞台のシーンは、
可笑しくもジンとくるし、
エンドロールでの語りもまた泣けてくる。
必見ではないけれど
時間があれば是非。