すずき

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒のすずきのレビュー・感想・評価

3.4
19世紀後半のロンドン。
冒険家のライオネル卿は、ビッグフットを目撃した、という手紙を受け取り、アメリカに飛ぶ。
指定の場所に着いた彼は、あっさりビッグフットを発見。
なんと、例の手紙はビッグフットが書いた物で、人声を話す事も出来る!
リンクと名付けられた彼は、アメリカのビッグフット最後の生き残り。
彼は世界の何処かに生き残っているであろう、自分の同種を発見してほしい、とライオネル卿に頼む。
こうしてライオネル卿とリンクの世界を股にかける旅が始まった。
だがライオネル卿を良く思わないダンスビー卿が、彼らの元に暗殺者を送り込む…

ストップモーションアニメの雄、ライカの長編第五作。
悪くなかったけど、過去作の「コラライン〜」「KUBO」の方が好きかな。
しかし映像面は申し分なく、今までの作品とも被ってないビジュアル。
ギリギリ人形らしさが残るルックスも良し。

よろしくなかったのは、ストーリーとその展開。
今回はエモさが足りず、字幕もなんだか微妙に感じて乗り切れなかったなー。
ヒマラヤの奥地に住むイエティ族が何故か人間の情報通なのも特に説明がなく、謎のまま。

ラストバトルは発想は面白いけど、崖に掴まりながら戦う地味なもの。
しかし、300kg近くの重量を片手で支えるライオネル卿のパワーは凄い。
オープニングでも怪獣にパワー負けしてなかったし、このひと超人なのでは…?

過去作の方が好き、とは言ったものの、ライカ作品で続編を作るならこの作品がいいな。
2人の冒険の続きをまだまだ見てみたい、そう思わせるエンディングでした。