ペイン

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのペインのレビュー・感想・評価

4.0
“この10年で最も愛すべき映画”かはさておき、愛さずにはいられない1本ではないだろうか。

映画史に名を刻むといったような類いのたいそれた名作ではないかもしれないが、少なくとも私にとっては個人的な思い入れ強めで大切な作品になった。

私生活でも奇行が目立つシャイア・ラブーフという俳優の実人生とも非常にリンクした1本で、『レスラー』におけるミッキー・ローク、『バードマン~』におけるマイケル・キートンなんかとも同列で語れるかも。

とにかく作り手のマイノリティへの眼差しが見事で、決して美化して描くでもなく悲劇的に描くでもない寄り添った丁寧な描写の1つ1つ。

助演のダコタ・ジョンソンは美人で可愛らしいなと思いつつも正直これまで彼女の出演作を観てハマったためしがないのだが、本作はぶっちぎりでベスト。美人だけれど良い意味でどこか垢抜けないというか親近感を抱かせてくれる佇まいが良かった。
ペイン

ペイン