老人の養護施設で暮らす青年は、夢を叶えるために施設を脱走し、孤独な毎日を送っていた漁師の男に出会う。アドベンチャー・ドラマ作。ダウン症を持ちながらも個性豊かな青年と、孤独な一人暮らしをする男との絶妙な関係性がたまらない雰囲気。状況は違えど、はみ出しものとなった2人だが、次第に生まれる友情も素敵で、温かみが凄まじい。お互いの友情が目に見えるだけでなく、2人の空気感から伝わってくる場面場面はいつまでも見守っていたくなるロードムービーでもある。人と人とが素敵に楽しく温かく関わっていく良さが全面に出てます。やがて物語が進むにつれて、青年を探してやってきた施設の看護師も関わっていくのだが、より新たな要素が加わり、温かみも増していくのが素敵。｢友達は自分で選べる家族｣、この言葉が沁みます。出演のザック・ゴッツァーゲンの飾らない様な素の良さを感じる演技は印象的で、脇を固めるシャイヤ・ラブーフとダコタ・ジョンソンが素晴らしい役どころで味があります。
