海

ザ・ピーナッツバター・ファルコンの海のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

あったかい日の光が入る部屋で見たい映画

人生を楽しむ冒険心みたいなもので心があったかくなるような映画見たいと思い、ちらっとみたストーリーとタイトルに惹かれて鑑賞。
結論、とってもとってもよかった。
まさに、人生を楽しむってこういうこと。
2人だけの握手。

【おおざっぱなあらすじ】——————
老人養護施設で生活するダウン症のザック。憧れのプロレスラー養成学校に入るために脱走して、カニ漁を巡って逃げ争っていたタイラーと出会う。
お互い”逃亡者”な2人はザックの夢を叶えるために、旅を始める。やがて、2人からザックを探し回っていた施設看護師のエレノアとの3人旅へと変化する。
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ザックとタイラー/追い回る漁師たちの関係が野生動物と猟師みたいだった。

壁を突き破りたいけど、現実的に考えると足がなかなか進まなくて、もやもやする気持ち。そんな気持ちを広い河を照らす暖かい日の光が包み込んでくれるよう。
その河をイカダで進むシーンが印象的。

その時に、悪玉プロレスラーになりたいザックに対してタイラーが言った
『君は善玉だから悪玉プロレスラーにはなれない。ヒーローになるべきだ』
という言葉がカッコ良かった。
そのあとのザックの言葉
『君は悪玉?それとも善玉?』
なんだか自分に問われているようだった。
人には必ず善玉の部分があると思う。
それは他人を助け、自分を助ける。
だからきっと、みんな誰かのヒーローなんじゃないかなとザックとタイラーの絆を見て感じた。

自分的良作に出会えてよかった。
…グッバイ・サマーといい、この作品といい…ロードムービーいいな。
エンディング曲もよかった。

・名言
『友達は自分で選べる家族』-ザック

・好きなシーン
エレノアの鍵を投げた後、ソルトウォーターに会いに行くって言ってザックが足かくかくってちょこちょこダンスしたのを見て、タイラーもちょこちょこダンスで返してたの好き。
海