minorufuku

ザ・ピーナッツバター・ファルコンのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ダウン症のため施設に入れられている青年は憧れのプロレスラーに弟子入りするため施設を脱走する。一方漁師の男は他の漁場を荒らしたことで職場をクビになり、荒らした漁場の男たちから暴行を受ける。はらいせに相手の網に火をかけたことから、ボートで逃亡することとなる。そんな二人が偶然出会い、旅を共にすることになるのだが...という話。
タイトルはダウン症青年のリングネーム。

逃亡者二人の自給自足な珍道中が楽しいヒューマンドラマ。
仲良くなって子どものようにバカをやり合う主人公たちのやりとりが微笑ましく、過去に偉大な兄を亡くし心に傷を負っている漁師を純粋なダウン症の青年が癒していく過程が良かった。とうの昔に引退していたプロレスラーがダウン症の青年のために昔の姿に戻るシーンはおかしくも心揺さぶらる名場面だった。
とはいえ、細部の描写はかなり不足している。主人公二人はなんかいきなり仲良くなって一緒に旅をすることになる印象になっているし、放火で逃亡していた漁師が相手に報復されたとはいえあんなに簡単に解放されてしまうのはどうかと思った。

漁師役の俳優が起こした事件で公開が遅れたそうだが、この俳優前科が多すぎ。
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