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特捜部Q カルテ番号64のcatmanのレビュー・感想・評価

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)
5.0
ネタバレあります。

面白ぇ!シリーズ4作目にしてベスト。今回もやっぱり陰惨で凄惨な事件は、過去の忌まわしき優勢保護法/強制不妊手術の問題と現在進行中の右傾化や移民の問題をリンクさせテーマが更に重く深刻化。蛇足だけど同種の問題を抱える日本でもこうした骨のある娯楽作品を作れないものか(作れない)。また北欧の福祉国家への問題提起もあって脚本の構成が実に巧み。原作が良いんでしょうね。展開がぐんぐん加速して物語がドライブする終盤は映画的な醍醐味の連続で痺れる。「神に見捨てられ、政府に裏切られても、愛が勝つのか...」という些か安っぽくも聞こえる決め台詞に「運が良ければ」と付け加える事を怠らないセンスが好き。カールがラリって一瞬ニコ〜😆ってするんだけど、彼の笑顔って初めて見た様な気がするな。
過去最大の難局を乗り越えたチームが元鞘に収まり再始動し始めるエンディングは、前作では姿が見えなかった猫も戻って来て大団円。もうこのシリーズはこれがラストでいいんじゃないかって思ってしまった。

あとこれミステリーじゃなくってサスペンス😆
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