ノマドランドと同じクロエ・ジャオ監督。観る順番が遡る形になってしまったが
広がる風景がノマドランドと通じる物があると思った。
驚いたのはこれが実話というか演じている方が俳優さんではなくて実際にこの体験をした本人、家族たちということ。どのような想いでこの作品を監督と作り上げたのだろう。
ロデオの選手としての夢を諦めたくない気持ち、それがどうしても叶えられない夢と自覚する時、彼の苦悩が深く静かに表されている。
夕暮れの光の中の売られていく馬との別れ、馬に乗って駆けるシーンの美しさ。
怪我をした馬との別れのシーン、とても印象的だった。
そして自閉症の妹の発することばの一つ一つがとてもキラキラとしている。
クロエ・ジャオ監督にはこれからも真摯に静かに生きている人達を撮り続けて欲しい。