『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督がその頭角を現した2017年の長編作品。
ロデオ乗りのカウボーイの青年が落馬事故の後遺症と戦いながら、自らの生きる意味を問う秀作。
今作も『ノマドランド』と同じく、非俳優が出演、主人公にはまさにロデオ中の事故で頭部に重傷を負ったブレイディ氏本人をキャスティング✨。
周囲の人も本人が多く、そのためか画面から現実感が迫ってくる。
彼にとって、ロデオ=生活のほとんど、であったが、落馬事故によりロデオは遠い夢になってしまった。
しかし調教師やスーパーの店員をしながら夢をあきらめきれない彼の葛藤を映画は映し出す。
大自然で生きていく事は困難が伴う。
そして自分の存在の意味を見いだすのは難しい。
このメッセージ性は『ノマドランド』にも共通している。
終始静かなトーンだけれども、彼の心の葛藤がどこに向かうのか、どこに行き着くのか、彼の下す生き方の決断に目が離せなくなる、
見る人を引きつけて離さないチカラがこの映画にはあります🤗