ShiroKyogoku

出国 造られた工作員のShiroKyogokuのレビュー・感想・評価

出国 造られた工作員(2018年製作の映画)
2.7
統一前のドイツを舞台としたある教授の分断された家族を取り戻す為の史実を基にした物語。

良くないところ
・中盤まで無駄に時間軸が切り替わるので集中力を削がれる。史実ベースモノに時間的な脚色は、かえってややこしくする事が多いので無くてよかったと思う。
・使われてる車…これは致命的過ぎて途中で観るのをやめようかと思ったほど。統一前にはワーゲンのT4も丸目4灯ベンツEクラスも製造されていない。一つ目に挙げた時間軸の切り替えと相まって統一後の話に変わったりしてるのかと思って勘違いを起こした。何であの車を用意したのか謎すぎる。
これがあったせいで、全体的なストーリーにすら疑いを持ってしまい、史実であることをあまり感じられない作品となってしまった。

・良いところ
中盤以降の展開は、主人公の方向性もしっかりしていて、無駄もなく話が進み楽しむことができた。
また、史実として朝鮮半島の問題が東西のドイツという場所で起きていたということはとても勉強になった。

せっかく歴史の一幕、しかも光の当たりにくい貴重な内容を扱ってくれている作品なのだから、その歴史的な背景には様々な部分で注意深く作って欲しかったなぁと思う。
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