ハレルヤ

ソウル・キッチンのハレルヤのレビュー・感想・評価

ソウル・キッチン(2009年製作の映画)
3.7
ドイツ発の1軒のレストランの行く末、取り巻く人々の人間模様を描いたコメディドラマ。

「ソウル・キッチン」というレストランを経営する主人公。税務署や衛生局との対応、海外へ出張してしまう恋人、刑務所を仮出所してきた兄、自身もヘルニアを抱えるなど、とにかく問題だらけ。

自分の代わりに料理を務めてくれるシェフ、店を盛り上げる音楽を提供する兄らのおかげで、一時は軌道に乗るも、後半から店の経営権を巡る争いに。

とにかく一難去ってまた一難の連続。なかなかスッキリしない展開が次々と降りかかってくるので、主人公の苦悩がひしひしと伝わってきます。でもそれを悲観的には描かず、あくまでコメディ調にしていたのは良いポイント。

そして終盤では逆転あるか?という流れに持っていくのは巧かったですね。ただ都合良すぎるだろと思ったのも事実ですが。笑
一連の危機を経験するうちに、主人公の成長にも繋がっているのも面白味がありました。ラストの料理の腕前が上がっていたのも、それを証明するシーンの1つ。

劇中を彩る音楽もロックンロールからクラブミュージックまで幅広く。エンドクレジットまで凝った仕上がりなので最後まで楽しませてくれます。時間も短い映画なので、気軽に見るには良いタイプの作品かと思いますね。
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