ハッピーアイスクリーム

ソウル・キッチンのハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

ソウル・キッチン(2009年製作の映画)
3.8
ハンブルクの大衆食堂"ソウル・キッチン"のオーナーシェフ、ジノスは、恋人が上海へ旅立ったり、腰痛で料理が作れなくなったりと、災難続きであった。そこで彼は天才シェフのシェインを雇うと、その料理が評判を呼び、店は大繁盛する。更に仮出所中の兄イリアスも加わり、順調に進んでいたが、ある日、経営存続の危機が訪れる。

波乱万丈の人生が交錯するレストラン

『彼女は二度決断する』『50年後のボクたちは』のファティ・アキン監督が描くヒューマン・コメディ。主演のアダム・ボウスドウコスが実際に経営していた料理店をモデルに共同脚本を担当し、ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。

寂れた感じの広い倉庫で営むレストラン。気の合う仲間たちと働き、フロアではDJブースとロックバンドの生演奏。倉庫裏に住み着く船長のじいさん。このレストランの雰囲気が最高に良かった。こんなところで働いてみたい。

もっとハートフルなストーリーを想像してだけれど、思いの外クライムな展開。結構下ネタも多い。登場人物がみんな個性豊かで観てて飽きなかった。彼らの人間模様が愛くるしいです。

"売っちゃいけねぇよ
愛とセックスと魂と伝統は"

男兄弟っていいなぁと思いました。