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バッグ・オブ・ハンマーズのTOTのレビュー・感想・評価

バッグ・オブ・ハンマーズ(2011年製作の映画)
3.8
成長した“傷ついた子供”である大人が、今また傷つこうとする子供を支える。
『万引き家族』に通じるテーマに、母子家庭の母の苦悩と主人公2人の成長ブロマンスが並走して揺さぶられる。
金も職も無く、親も子も誰にも助けてって言えなくて、言っても届かなくて。
そんな時に誰かが助けてくれる、その辛さを推し量ってくれる。
義理や義務でなく一緒に生きたいって言ってくれて、一緒に成長しようとする。
お母さんの描写やエピソードの省略具合とか、ちょっと物足りないとこもあって完全とは思えないけど、他者との共生への眼差しが温かい。
とにかく台詞が良く、終盤の走馬灯のようなシーンから現実に戻る見せ方もうまい。
ジョン・フリンの音楽も効いて、ちょっと肩の力の抜けるような素敵な作品。

岡俊彦さん主催イベント「サム・フリークスVol.3」