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コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズのsingerのレビュー・感想・評価

4.5
とても素晴らしいドキュメンタリーフィルムでした。
と、同時に彼らの音楽を親しんできて、
本当に幸せだったなぁと思う瞬間が沢山込められていて、
何度も何度も感動させられるとともに、
自分が彼らの音楽と共に共有してきた音楽体験を思い出したりして、
作品を通じて、自分の旅の道程を少し振り返れたような、
そんな貴重な時間をくれた作品でした。

COLDPLAYは、2006年7月の「Twisted Logic Tour」をインテックス大阪で見たのが初めてで、
次が2008年のサマーソニック大阪。
続いて、2009年の「VIVA LA VIDA TOUR」を神戸で見て、
これまで3回のライブを体験してきたんですが、
その中で毎回感じた、湧き上がるような幸福感があって、
この映画を見たことで、それがもたらされる理由がよく理解出来た気がします。
それは、彼らの成功が、結成当時から変わらない友情から導かれているもので、
バンドメンバー、クルーたちの充実した関係性が、
創り出される音楽や、ライブの演出やセット、その活動の全てに影響し、
そのありったけをファンは作品やショウの中で受け取ることが出来ているからこそ、
彼らの鳴らす音や、ライブに多幸感が溢れるんだなぁと。
そして、それを世界レベルで、数多くのファンを巻き込んで体現出来ているグループは、
今や彼らしか居ないような気がするし、そういう意味ではやっぱり唯一無二の存在なんだなぁと思います。

自分は90年代から2000年の初め頃までは、熱心に音楽を聴いてきてて、
当時の経験をブログに記事として残していた時期があったのですが、
この映画をきっかけに、久々に昔の記事を読み返したりしました。
やっぱり、当時の自分も彼らの音楽から幸福感を受け取っていたのがよくわかったし、
今こうしして映画を見た後には、いつかまた彼らの公演に足を運びたくて仕方なくなってしまっている自分が居たりして。
最近は、来日しても関西までは来てくれなくなってしまったけど、
子育ても少し落ち着いたことだし、次の来日があれば、何処でも行きたいなぁ。
で、幸せになりたいなぁ。
と、そんな気分を呼び戻してくれたような、そんな作品でした。
いやぁ、COLDPLAYが好きで幸せで、良かった。

http://kj1107.seesaa.net/article/114314759.html
2009年2月15日の「VIVA LA VIDA TOUR 神戸ワールド記念ホール公演」のライブレポート
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