鰹よろし

死体が消えた夜の鰹よろしのレビュー・感想・評価

死体が消えた夜(2018年製作の映画)
3.3
 オリジナルは妻に死なれてしまった男……妻に生きていてほしい男(刑事)と、妻に死んでいてほしい男(容疑者)という生きている人間2人を、1人の女性の消えた死体によって通じさせていく様が見事だった。

 このリメイクはその道程における汚らしさやいやらしさが削がれている反面よりスマートな雰囲気で進行し、またとある変更点によってその過程において実は抜け落ちている部分があったとしてオリジナルには無かったその先を描き出すことで、消えた死体にもう1つの意味を付加し、彼らの救済と断罪を復讐の完遂(死によって)で終わらせなかった点が妙だったと思う。
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