とぽとぽ

トリプル・フロンティアのとぽとぽのレビュー・感想・評価

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)
3.5
報われぬ《退役軍人》の問いと答え、現実と夢・計画。そして厳しい生活苦から脱却できる《金》の価値?野蛮で砂埃立ち込めるような中で気骨溢れる役者達の好演がこの曖昧な物語を紡ぎ上げていく。骨太J・C・チャンダー監督の元にベン・アフレック×オスカー・アイザック×チャーリーハナム×ギャレット・ヘドランド×ペドロ・パスカルという最高(に男臭い)の面子が集合!豪華キャスト共演5人揃った画だけで失禁モノに渋すぎて見惚れるけど、話は決して想像していたようなアッパーなものではなかった。友情、仲間、絆そして最愛の家族。犯罪計画(強盗)のためにチームを集めていく系はやっぱり燃えるしテンションが上がるのだけど本作ではそれは中盤までで、終盤ではこの旅そしてサバイバルな逃避行の意味が変わってくることこそ味噌。何よりポープ、レッドフライにアイアンヘッドにキャットフィッシュとか、それぞれのコードネーム的名前が格好良すぎる。正直盛り上がりにムラがあって期待していたほどではなかったかもしれないけど、それもまたこの監督の特性と本作が作られた意義だし、上述したようにそこは観客を釣るためのキッカケかもしれないけど、作り手本来の意図ではないだろう。単なるアクション活劇な犯罪スリラーとな異なるメッセージ性というよりは問いかけで余韻を残していくザラザラとした肌触り。にしても私生活ではジェニファー・ガーナーと離婚したばかりかMeToo運動(?)で叩かれたり、背中に大きなタトゥーをしていてしかもそれをずっと隠していたことをこれまた叩かれたりしていたベン・アフレックが本作のテーマとして鍵となるキャラクターを演じているのが色々な意味で面白い。サントラにはフリートウッド・マックも使われている。コカインも出てくるのでピエール瀧に見てほしかったな?

ロレアinブラジル「いつも予想より難しくなるだろ」「5回撃たれて新車を買う金もない」That's a real crime.「どこでも一緒だ」むしろ答えだ「俺は両膝が悪い。問いは腕を自分のために使い何か変わるか?」「俺は年を取りすぎだ」「軍時代ならお前を軍法会議にかけてた」懐かしかった「お前に銃を渡され気分が良かった。だからやる」安全「国旗を背負ってない」The house is the safe. The house is the fucking safe.「あと二袋だ」Time's up. We gotta go.「バカな計画だ」「お粗末な仕事だ!」何をすべきだったと思う?「二度と戻ってこれぬこと」「焚き火はしない」I'm hit!
TOMATOMETER71 AUDIENCE82
An outstanding cast and ambitious story help Triple Frontier overcome an uneven narrative -- and elevate the end result above a crowded field of grim and gritty heist thrillers.
とぽとぽ

とぽとぽ