わだげんた

トリプル・フロンティアのわだげんたのレビュー・感想・評価

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)
3.2
えっと、確かこんな童話ありましたよね。

肉を咥えた犬がいて。
その犬が川に架かった橋を渡るときに、水面に映った自分の姿をみて自分だと思わずに、その肉よこせと吠えたところ、咥えてた肉は川に落ちて、結局二人分の肉を得ようと欲張った犬はひとかけらの肉も手にすることができなかったと。

で、なにが言いたいかって言えば、観ている最中にこの童話を思い出しまして。直接のネタバレになっていないと思うんですが、観た方の中には共感してくれるかたもいるかも…です(いないかもですが(笑))

Wikipediaによれば、この作品は当初、キャスリン・ビグロー監督、トム・ハンクス主演で企画されたものだとか。キャスリン・ビグローが撮ってたら全然違った作品になった可能性大な気が。特に中盤から後半にかけてはそんな気がします。

キャスト的にはトム・ハンクスではなくなったものの、主演はベン・アフレック。Netflixお金ありますよね。もうへたな劇場公開作より全然豪華!

タイトルでもある『トリプルフロンティア』っていうのは、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンの三つの国境が重なる無法地帯のこと。そこに大金を溜め込んでいる麻薬王がいるという情報を得た元特殊部隊5人組が、一攫千金を狙って麻薬王のアジトを襲撃する…って出だし。

元特殊部隊の5人はかつては国のために命を張ってきた仲間。ただし、今は5人ともさえない生活を送っている。

みんな金が欲しい。危険なのはわかっているけれど金が欲しい。

ただ、この映画が5人が大金を得るまで、の映画ではありません。

大金を得てからどうなるか、ってのがストーリーの中心。

元特殊部隊の5人が大金手にしたら、どうなるか。

普通、仲間割れとか思いますよね。この映画その辺がちょっと違ってて。
もちろん演じてるほうは必死だろうし、決してコメディ要素はないはずなんですけど、中盤以降の展開、僕は笑っちゃいましたよ。

えー、また?
えー、さらに??
えー、そんなに???

って(笑)

その展開を楽しめるかどうかで、この映画の評価も変わるかな、と思いましたが、僕はわりと楽しめました。

☆☆☆以下ラストに触れます。ネタバレ☆☆☆























いろいろあってラスト。当初よりもずいぶん少なくなった現金を五人で分けようとするんですが…。
この展開、どっかで最近観たことあるな、と思ったら『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』が同じような流れのラストでした。

まあ、他の作品でもあるかもなラスト。でも後味は悪くないので良しとします!
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