織田

ブルーアワーにぶっ飛ばすの織田のネタバレレビュー・内容・結末

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「地元や実家とは、自分にとって温かくて安心できて美味しいご飯が出て来る場所です。」みたいに美化されることが多いと思うんですが、そんな地元に対してネガティブな態度を隠さない主人公の温度感が素晴らしかったです。彼女のアンチ地元(=茨城)ぶりには執念すら感じます。

ダサくない自分であろうとする主人公にとって、地元はなぜダサいのか。後ろめたい存在なのか。何が嫌なのか。そんな部分を炙り出すのがお見事。ダサいのも私だよねと受け入れた彼女がまた東京に戻っていくのも良かったし、局所局所で茨城の方言使いが上手くて唸りました。

こっちには笑えないこといっぱいあんだよと言った兄貴。重労働に疲弊し腰を折り曲げて歩く母親。夕飯の選択肢。無防備な距離感。
綺麗事に収まらない「地元」の実情が凝縮されてました。「うちの実家は〜」って観た後に語り合いたくなる映画。



🔽感想です(ネタバレあり)🔽
https://eigakatsudou.com/archives/bluehour-ni-buttobasu.html
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