joze

ブルーアワーにぶっ飛ばすのjozeのレビュー・感想・評価

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)
3.0
ぶっ飛ばす!とは名ばかりで、疾走感や開放感はあまりなく、ただただ拗らせアラサー女子の悪態を眺めるばかり。天然コケッコーの夏帆はいずこへ、、、

二人の会話劇が中心のロードムービーなのに、そのやりとりには違和感しかない。人物のバックグラウンドがはっきりせず、シムウンギョンの日本人設定を最後まで押し通したのは無理がある。カタコトの日本語やイントネーションで、友達の清浦ですって言われても、、、、説明や描写を求めるのは野暮でしょうが、ぼやけた輪郭のままではせっかくのアカデミー賞女優が勿体無い。

ストーリーの印象は薄めで、その分脇役の演技が印象深い。中でも伊藤沙莉は相変わらず深めの爪痕を残す。スナックのチーママ役(きつめの茨城訛り)はお見事でした。数分の出演なのに一番ぶっ飛ばしていたのは彼女です。
joze

joze