ぴろぴろ

サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所のぴろぴろのレビュー・感想・評価

3.2
「皆んな通る道なのよ」が悲しい。 芸人くっきーがモノマネしたみたいな顔が怖い叔母さんの支配的な態度と棘のある言葉。 弟の為、叔母さんに怒られない様に、学校でイジメられても、本当の自分を隠そうと感情を抑えて無理している姿が痛々しい。 実在するLGBTQの人々のための支援プログラム“サタデー・チャーチ“で、少年ユリシーズが救済されるまでの葛藤と成長、心の解放を描く。
主人公ユリシーズの母親が、叔母さんローズとも正面から対峙して 自分だけは ありのままの息子を理解しようと、ありのままの息子を受け入れようとしていた。 他人事だったら理解は出来ても、自分に置き換えたら既成概念に縛られて、果たして出来るだろうか。 くっきー顔の叔母さんに母親役をやらせた方が説得力があったかも。
ユリシーズがとても美少年。 今後どんどん磨かれて自分の場所で美しく生きて行けたら良いなと思いながらショーを観てたら唐突に終わってしまい、もっと見たかった。 ミュージカルは、あまり… だったけど「僕は前に進むよ」と歌うところと、出ていた人がほぼ黒人で、サタデー・チャーチの仲間達も 魅力的な人々だった。
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