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サムライマラソンのKUBOのレビュー・感想・評価

サムライマラソン(2019年製作の映画)
3.6
2月4本目の試写会は、佐藤健主演「サムライマラソン」。

タイトルから「超高速!参勤交代」みたいなものを想像していたが、全く違って、おもしろい(興味深い)タイプの時代劇だった。

監督が外人だってことだけ前情報入れてあって、「不滅の恋/ベートーヴェン」のバーナード・ローズ(それ以外見ていない)。それがどんな時代劇撮るのかな〜と思ったら、いわゆる日本人が時代劇を撮るときのステレオタイプな形式がない。

例えば、お決まりの殺陣がない。一対一で対峙して、お互いにキレイに刀を振り回すといったような。ではどういう斬り合いか?と言えば、黒澤明の「七人の侍」のような、泥にまみれた必死の斬り合い。だから本気でやるときは容赦ない!

ただ、小松菜奈のじゃじゃ馬姫の大活躍とか、リアリティは無視してエンタメに走ってるところもあるけど。そういう意味では、細かいことを言えば、突っ込みどころはキリがないけどね。

主人公が佐藤健だし、その佐藤健演じる唐沢は実は◯◯だし、どうしても「剣心」とダブらせちゃうけど、そういう映画じゃない。

剣豪同士じゃなくて普通の侍同士の泥くさい闘い、かつ、スピーディな展開。でも、そのリズム感ってものが我々が肌で知る時代劇とはちょっと違うから、なんかあっさりして感じる。さらに言うと、敵の強大さを余り感じられなかったかな?

豪華キャストの中で、竹中直人さんのらし〜い演技が光ってました(^^)
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