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国家が破産する日のyuuuumiのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
3.7
ユ・アインの作品は面白いのが多いので、鑑賞してみました。

通貨危機や、ロールオーバーという言葉が飛び交うこの映画。タイトル通り、国家破産危機の様子が描かれています。

わずか一週間で国家破産の危機にあると予測されてからの対策や、どれだけ早くこの危機を感じとれるかの能力によって差がでる対応。

市場経済の破綻を国民に知らせず、時間稼ぎをしようと企み、国民の嘆きの声を無視する政府。
『無能なのか、無知なのか』、何事も知らないという事が恐ろしい事であると不安に感じました。

韓国の縦社会の構図は、誰の意見なら耳を貸すのか憤りを感じる場面も。

政府が決定した選択に、自殺者や、失業者が後を絶たなくなった世の中。
危機を機会に変える事ができた人は笑うけど、繰り返す危機に、機会に変える事ができた人のように、絶えず疑い、自分の頭で柔軟に考えていかないといけないというこの映画のメッセージ。重く受け止めました。
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