ベべべっち

国家が破産する日のベべべっちのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
4.4
国家破産まであと7日…

最初から最後まで引き込まれっぱなしの114分。
1997年の通貨危機に直面した韓国の裏側を、事実をベースとしながら描いたフィクション。
韓国内の混乱だけでなく、IMFとの息が詰まるような生々しい交渉も描かれる。

物語は、、
韓国銀行の通貨政策チーム長の女性、
金融コンサルタントの青年、
町工場の社長の3人の視点から展開していく。

通貨政策チーム長の女性は国家の危機を何としてでも救おうとする。
金融コンサルタントの青年は政府の裏の考えを完全に読み取って会社を退職し自立。
町工場の社長は目まぐるしい1週間に翻弄され、会社も個人も追い詰められていく。

通貨政策チーム長の女性視点では韓国政府の裏側、IMFとの交渉の様子が描かれ、
元、金融コンサルタントの青年は政府の無能と無知に投資。
町工場の社長は、大多数の国民が陥った状況を代弁する。

韓国映画お得意の恋愛、アクション、史劇、スリラー、ノワール要素などが一切ないのに、このクオリティ。

ここまで切り込んだ作品を製作したのも凄いし、日本で公開してくれたのは有難い。
また、経済に詳しくなくてもわかりやすい作りで用語がわかっていれば尚、入り込みやすいかも。

最後の主演3人の言葉があまりにも深く、リアル過ぎてぞっとする。
全ての言葉に重みがある。

決して他人事ではないし、否が応でも考えさせられる社会派サスペンス作品。