紅海苔

国家が破産する日の紅海苔のレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
4.5
また、韓国映画にやられた。
あの1997年の通貨危機を経済サスペンス且つエンターテインメントとして映画化するとは。
韓国銀行(我国で言う日銀ね)の通貨政策チーム長のハン姉さんがサンダルからヒールに履き替える時、官僚との攻防が始まる。日本やアメリカの銀行から借り入れしてでも自国経済を自力で立て直したいハン姉さんとIMF管理下にしていっそのこと韓国経済の構造を変えてしまえというハーバード出の財務次官。しかもIMFには当時市場開放を日本に迫っていたクリントン政権の息がかかってますので当然韓国も……
時折スクリーンの右上にウォンの為替相場が表示されますが、ウォン暴落が進むに連れて、漢江に飛び込む人、不動産売却と同時に首を吊る人、そして2人目の主人公の食器工場の親父さんも……

マネーショートでブラピがリーマンショックで大儲けした投資家に「はしゃぐな。何十万の人達が家を失ったんだ」と釘を刺してたけど、似たような場面があります。ただし、こうした犠牲者を哀れんでいるのでなく、もっと儲かるぞの意味ですけど。
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