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国家が破産する日のjamのネタバレレビュー・内容・結末

国家が破産する日(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

金融事情にほんとうに疎いので
ましてや自国のことではない、韓国なら尚更
…恐る恐る、鑑賞


1997年の韓国の通貨危機
その7日前からの物語

韓国銀行、通貨政策チーム長 ハン・シヒョン
先を読むことに長けた金融コンサルタント、ユン・ジョンハク
経済には今ひとつ疎い町工場経営者、ガプス

この3人を追うことによって、それぞれの視点から描かれているものの
やはり、ハンチーム長に肩入れして観てしまう

IMF(国際通貨基金)介入をめぐる議論中
ヒートアップした彼女にかけられた言葉が

ハンチーム長 感情的なんだな 
女性の官僚が少ない理由
女は感情的になるから


大手百貨店から大量受注の喜びも束の間
百貨店が不渡り
絶望的な状況に陥るガプスの描写には
市井の人々の切なさ、やるせなさを感じて


ガプスがハンに会いにくるエピソード
国が破産する、その現実を一番感じたのは、たぶんこの時


一方で、ジョンハクのように
金融危機を逆手に取って成功をおさめる者についても興味深く描かれて


それでも20年後には
それぞれが、力強く生きている

立ち直れないのではないか、と危惧したハンのその後がやはり、私の胸に響いて

目を見開いて、世の中を見る

私は二度も負けたくない
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