Hiroe

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールドのHiroeのレビュー・感想・評価

3.1
観客が第1次世界大戦末期にイギリス兵となって放り込まれる映画。そこには盛り上がりや感動なんてあるはずもなく、ただひたすらその日を生き抜き、なんとか帰ってきた人たちの証言で前線の様子が描かれる。彼らの話しっぷりが、なんか爺さんが戦争に行ってた頃の事を話してた様子と似てるなあと思いつつ、そこに英国人らしい皮肉まじりのユーモアがあって、ただひたすら暗いという戦争モノじゃないのが救い。最後に言われる前線と銃後の感覚の差は、今でも同じですよね。だからこそ、こういう映画が必要なんだと思います。また国を守るべきとか、戦争に行かないなんて臆病だとか言って若者を悲惨で無意味な前線に送り込んでしまうことにならないように。
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