Maki

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアのMakiのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

公開:1988年
鑑賞:Netflix

先日『閃光のハサウェイ』を観てから気になり遡って観ることに。子供の頃に観て以来だからほとんど憶えてなくて「ウザいクェス」「莫迦なハサウェイ」「結局どうなったんだアムロとシャア」「えっこれで終わり?」という印象しか残ってなかった。

主要声優ではブライト役 鈴置洋孝さん、ミライ役 白石冬美さん、メラン役 石塚運昇さん、曽我部和恭さん、戸谷公次さんが既にお亡くなりになっていて、時の経過が悲しい。

さて久久に観た感想。

サザビー、かっけー!
山ちゃんの声が若い!
以上!

だと短すぎるので続けると、物語の設定や大筋は面白いのにシーンとシーン、台詞と台詞の連なりがスムーズでなく、むりやり繋ぎ合わせたような編集がしっくりこない。

更に富野由悠季の意図的な演出か、ケーラはまだよいとしても『Z』『ZZ』を生き抜いたアストナージ、そしてギュネイ、クェスなどのメインキャラクターが死に様もろくに描かれず雑に退場するのに驚く。戦場での死の無意味や無慈悲を表しているとしてもあっさりすぎる。過去作での ランバ・ラル、ハモン、リュウ、マチルダ、ミハル、ガルマ、デギン、ドズル、ギレン、キシリア、ララァ達の印象的な最期と比べるととても粗末だ。

極めつけはアムロとシャア。アクシズを押し戻したり口論したり忙しいなか急にきらきら光ってそのまま生死が明示されない。今となっては「二人は死んだ=肉体を失った」のが定説だけど、やっぱりモヤモヤ。シャアの最期なんてポッド内で何もできず喚いているだけ。重要なキーアイテム「サイコフレーム」の謎謎原理で突然おおきな光で地球を包まれても心がついていけない。そこに割り込んでくるTM NETWORK。よい歌だけども。私のように後追いではなく、ファーストからリアルタイムで追いかけていたファンは唖然となったのでは?

映画の原作『ベルトーチカ・チルドレン』は概要だけ知っていて未読。お勧めいただいたものの小説は苦手なので漫画版に挑戦中。本来こうなるべきだったストーリーとの事で期待しつつ。



追記。漫画版を読み終えて。映画版では雑に見えたあれもこれも丁寧に記され、アムロやシャアだけでなく様々な心情や事象が腑に落ちた。どうして原作重視で映画化しなかったんだろう。今更今更だけど勿体ないなぁ。
Maki

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