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一分間タイムマシンのkuuのレビュー・感想・評価

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)
3.5
『一分間のタイムマシーン』
AmazonprimeVideo 五分の短編映画です。
手持ち型の一分間タイムマシンを持つジェームズはその赤いボ タンを押す度に、 一分前に戻ってレジーナを口説こうとする が…. 思わぬ結果を招くことになる。Amazonprimeから抜粋。
パッとみれて笑え、考えさせられる面白い映画です。
ドラえもんや、妄想SFやったら外せないモンはタイムマシーンかな。
実現する可能性てのは、技術云々よか、時に関して哲学に見方が違ってくる。
タイムマシーンは、ちょいとしたテクでウラシマ的効果で未来に行けることは可能や。
ほんで、こないなことが起こったとしても何ら矛盾てのは生じひんのちゃうかな。
せや、この作品や、SFで出てきよるモン過去にも行けるものて、ちょい以前、未来から来たって云う人がいた。 彼はタイムマシーンの原理図とかを見せたりしたそうやけど、まぁそないんがホンマか嘘かさておき、
過去てのに行けるマシーンを考えるにや、
四次元て『時空』が実在すると仮定せなかあん。
物理学じゃ、そないなデカイ空間を『素朴に』仮定して、普通に議論するんやろけど、どこかに時間の軸を含めた宇宙やという『時空』が現実に存在しとんのか?どうかちゅうことてのは、一応疑ってみる必要があるんちゃうかな。
考えたら、時間てのは、ありふれた物理量ではあっても、実際はって云うと、運動を記述するために取り入れろれたモンやし、基準となりよる運動によって他の運動を測る尺度に過ぎひん。
現実にある宇宙てのは、本質的には空間や物質の運動やし、
そないな記述のために取り入れられた時間は副次的な存在や。
空間と時間軸の直積である時空(より複雑な多様体かな)てのは、あくまでも仮想的な空間や。
それてのは宇宙を論ずるための道具として使う分にゃ問題あらへんが、
実在している根拠てのは無い。
言い換えたら、実在する方が不自然や。
なぜなら、もしも、そないな四次元時空が実在しとるんやったら、
過去や未来の任意の時刻における宇宙が現在の宇宙と同等に存在することになっちまう。
この作品の科学好きのヒロインや、タイムマシン論者はこのような事柄をパラレルワールドなんて云っとるが、
そないなると、非加算無限個の空間のコピーが数珠繋ぎになってもて、1つ1つが動いていることになる。
こないな宇宙観は現実の宇宙を説明するのには不要なだけでなく不自然でやし、何よりも、このような結論を招いた元凶てのは、時間軸を実在するものと安易に認めたことなんちゃうかな。
人間に必要なモンは現在の宇宙が運動しているだけのことやし、
過去てのは、その記憶や記録が現在に残っとるだけで、過去宇宙そのものは今となってはどこにも存在しいひん。
こう考えれば奇妙なパラレルワールドは回避できるんちゃうかな。
ただ、『現在』が完全な点しゃなく小さい広がりを持つことはありうるやろけど。
まぁこないな見方をすりゃ,過去に戻るタイムマシンなどありえないといえるけし、目的地が存在しない方に分があるけど、こないに小難しく考えて見る映画ではないのは受け合いますし、軽~く見てみてくださいな。
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