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一分間タイムマシンのがんがんのレビュー・感想・評価

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)
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たった6分のショートフィルムなのに、ものすごいSFを感じました。

これはむちゃくちゃ面白かった!

これは…5億年ボタン、シュレディンガーの猫、世界5分前仮説が頭に浮かびました。

https://youtu.be/vBkBS4O3yvY











この世界の宇宙は、実は11次元あるそうです。多元的宇宙ですね。

この主人公は16回パラレルワールドを生み出しましたが、観測者が物語の中にはいないので、本当にパラレルワールドを生み出しているかの証明はできない。

そう、われわれ視聴者以外は。

まさに文字通り神の視点として、われわれ視聴者だけがこの生み出されたパラレルワールドの事実を観測することができている。主人公はタイムトラベルをしているのではなくて、実はマルチユニバースを生み出していた。このメタ構造がむちゃくちゃ巧いと思いました。

量子力学の博士??である女性の方が後半ノリノリでボタンを押していく展開も面白い!




5億年ボタンとは…

そのボタンを押すと100万円をもらえますが、精神と時の部屋みたいなところに飛ばされます。不死身の身体となりますが、ずっと孤独に過ごします。

お金がもらえるのは5億年経ってから。5億年経ったら記憶は全て消えて元の世界に戻ってきます。身体も頭も全て元通り。自分は5億年過ごした記憶がなくなり、一瞬で100万円もらえたように感じます。

ボタンは何度押しても構いません。あなたはそのボタンを押しますか?


シュレディンガーの猫とは…

毒ガスが発生した箱の中に猫がいます。その箱の中の猫はまだ生きているのか、もう死んでいるのか。

つまりこの時点で猫は生きていて死んでいる状態であるというパラドックスが発生しています。

箱を開けてみるまでは結論を導くことができない思考実験。実験の結果は観測者が観測することによって、初めてその検証が成り立つということ。


世界5分前仮説とは…

この世界は5分前に始まっているのかもしれない、という仮説。

5分前に世界が創造されたということも、創造されていないということも、どちらも立証することができない悪魔の証明である。

たとえば昨日晩ご飯にラーメンを食べたという記憶があったとしても、それは神の采配により5分前に植え付けられた記憶に過ぎないかもしれない…
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