よう

セルジオ: 世界を救うために戦った男のようのレビュー・感想・評価

1.5
国連の大使としてバグダッドなどに赴任したセルジオ・デメロの伝記映画。
国連の人を主人公にした映画って観たことないかなと思ってのチョイス。
テロ攻撃で崩壊した建物の瓦礫の下敷きになった彼が回想していくスタイル。

こちらは彼のことについて無知だったので、この邦題だけに彼がどういう仕事をしたのかに興味があって観たのだが、割と恋愛パートが多くて前半のうちに焦点をはずされる気分に。
東ティモール独立に彼がどの程度貢献したのかもほとんど描かれない。
ほとんど恋愛ものと言っていい作りで、やたらカロリーナとのイチャつきが多い。だとしても、ああいうベッドシーンは必要ないと思える。
セルジオが理想主義者でフランクでロマンティストなのは伝わるが、カロリーナのほうがどういうキャラクターなのかがいまいちわからない。それだけに、恋愛ものとしても情が向けづらい。

瓦礫の下で救助を待つ場面と各回想が飛び飛びで短く出てくるので、話がいちいち分断される気分。この語り口のせいで、チマチマした印象に。
終盤の、察した時のアナ・デ・アルマスの演技、ブラジルのビーチの美しさがなんとか好印象をもたらす部分。
あと、カロリーナを見つめながら「今夜は他にやりたいことがある」と匂わせたかと思わせて、それかよってのは好いかな。

もっと他に描けることがあるだろうと思ってしまう作品。
よう

よう