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Fukushima 50のchihoのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
5.0
10年経ったのだなあ、と思い、あまり観ない邦画を観た。
観ていて誇張した感じや嫌らしさはあまりなく、それぞれの名だたる俳優達が、本当にそれぞれの強い思いで個々の役に挑んでいるのが伝わってきた。
渡辺謙さんの演技も、この時ばかりは共感できた。
東電の人の演技もとても良かった。
きっとこんな役やりたくなかったろうに、でも、この俳優達がこの役を引き受けてくれたおかげで、あの日、福島の原発でどんなことが起こっていたのかを少しは知ることができた。

全く映画の内容と関係ないかもしれないけど、この映画を観ていて、神さまはホントに観てるんだなと感じてしまった。
小さな個人の悪さから、この原発のことまで、ただ、だまってその人がどうするのか観ている気がした。
観てるからって、その人がどうしたかって、それだけで脅しにはならないけれど。
昔の人は、そういう感覚が本当にあったのではないかと思う。

あと、当時は頼りなく感じたけれど、あの時の首相が菅さん(がーすーじゃないよ)で良かったなあとつくづく感じた。
安○さんや、間違ってピジョン山さんだったらと思ったら、ちょっとゾッとしてしまった。
考えなくていいことだけど。

津波の映像を観ると、被災もしてない私でも未だに涙が出る。
少しずつでも被災した方々のこころとからだが癒されていきますように、心からお祈りします。
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