試写会にて。
2011.3.11
東京生まれ埼玉育ち、現在も埼玉在住なのですが、この日はほんとたまたま茨城県にいました。
体験したのは震度6強。
こんな恐ろしい思いをしたのはもちろん生まれて初めてでしたし、今でも小さな地震でも思い出して怖い。
でももっと怖かったのは、茨城からの帰りに車の中で見た津波の映像や、原発の様子、自分たちと逆方向に向かって行くたくさんの消防車や自衛隊の車。停電して信号も点いていなかった暗闇で、サイレンの音と赤いランプだけが印象に残っている。
この映画は、津波や原発事故の映像が流れるので思い出してしまう人には辛いかもしれません。
でもこの未曾有の大事故を、少しでも防ごうと命をかけて現場に残った人々の姿を知るために、みんなに見て欲しいとも思う。
渡辺謙さん、佐藤浩市さん、その他のキャストの皆さんもとてもリアルに演じられていて、どんどん疲れ切っていくような様子がよく伝わってきました。
個人的には火野正平さんがベテラン作業員役でとても良かったです。
あまり邦画や日本のドラマは見ない私ですらほとんど見たことのある、知っている俳優さんばかり出演されていて豪華です。
現場と本部（や政府）の温度差ってどうしてどこでもあるんでしょうね。
えらそうに遠くから指示して現場を全くわかっていないシーンにはイラッとしました。現場に来て自分でやってみろよーー！
fukushima50というのは、現場に残った50人の方々の事なんですね。
この映画はタイトル通りこの50人中心のストーリーなので、今でも終息していない原発問題の今後とか、東日本大震災で被災された方々の気持ちなどは描かれていませんので、万人が素晴らしい映画でしたとは言わないと思います。
でもそれはどの映画でも好き嫌いが分かれるのと近いと思うので、
少しでもこの事故の影で頑張っていた人々がいたことを知りたい方は、見たほうが良いかと思います。
