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Fukushima 50のtoshiのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
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事実に基づいた物語。でも福島原発に留まり自分達の業務を遂行したフクシマ50の方達の事実はどうであったかは分かりません。ただこの作品によってスクリーンを通して、東日本、いや日本を命をかけて守り抜いた人達があの時に居たんだ!という事は改めて自分の心に残りました。

関東圏に住む私も2011年3月11日は忘れられません。あんな大きな地震を体験するとは夢にも思いませんでした。そして今作を鑑賞しながら思った事。それはあの時そして地震後のしばらくの生活が日常とは違い不便になった事に不満を持っていた事です。3月11日はまともに帰宅出来ず電車が全て止まってしまった事に不満。運よくタクシーを拾えてその日のうちに帰宅出来たにも関わらず、「結構早く帰れてラッキー」位にしか思っていませんでした。地震後最も私生活に影響があった飲食料不足や計画停電。計画停電に至っては、隣町は計画されていないのに何で自分が住むところは計画停電の対象地区なんだ?と怒り。
何とも情けない。鑑賞しながらそんな事を思い出すとあまりの情けなさに泣けてきました。
私が自分勝手に不満を感じていたその時に、人々を守ろうとする福島原発の作業員の方達がいました。それも自分の命をかけてまで。
自分が情けない。何とも情けないです。

あの時福島原発では何が起きていたのか。私は今作、映画というエンターテイメントで知る事になりますが、それが絶対的事実ではなく脚色があっても多くの方に今作を観て欲しいと思いました。

2020年東京五輪、パラリンピックは「復興五輪」とも言われているんですね。
今作を鑑賞し、現在のコロナウィルス騒動が早く終息して必ず五輪、パラリンピックが予定通り開催されて欲しいと思いました。

エンターテイメントの先にあるあの時の事実。そして命をかけて業務に従事した方達を想い今作はノンスコアと致しました。
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