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Fukushima 50のlastsamuraiのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
4.0

実話の映画であるので、まず先に原作を読み終え、翌日に映画を観に行きました。
原作との比較、映像の効果、実名の扱い方などなどを検証してみました。
映画だから時間制約があるからしかた無いですが、全体的に時間の進め方が少し早い、特に二号機が冷却するに至る最後の押さえが原作と比較すると弱い。
しかし、ほぼ原作どおりの流れでした。
映像と音響の効果は、やはり文字表現とは比較にならない大きな恐怖心を持ってしまいます。
原作では、政府も東京電力本部も全て実名が登場しますが、映画での実名は現地対策本部の人達だけに限られました。
海外映画同様、実話を宣言するなら、官邸(例:菅首相)、東電経営陣、原子力安全委員メンバーなども実名を出すべきだと思います。
まだまだ忖度しています。
何度も想定外の15m級想定外津波が来ることを提言レポートされていても、それを東電は無視し続けてきたという報道が、NHKスペシャル(3月15日)で放送されました。
汚染水タンクを海に流すということを、住民無視して政府と東電が決めようとしています。
Under controlと嘘宣言して取った東京オリンピック、いくら復興オリンピックと言っても変わらぬ復興本質を咎めるように、新型コロナウィルスの感染で延期になりそうです。

忘れてはならない、福島の被災、原発の怖さ、自然の脅威!を再認識しました。
面白い面白く無いと評価しないで事実を知ることが大切だと思います。

(補足)
いいねを頂いた『たかこ』さんの評価を皆様も読んでみて下さい。
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