パケ猫パケたん

Fukushima 50のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
3.0
【状況報告】
福岡市では、一応コロナも終息して、自粛していた映画館に4ヵ月ほどの久しぶりに、来館。筆おろしはKBCとも迷ったが基本の大きなシネコンに。日本人ならこの映画みなきゃ♪。日曜日、18時の回にかかわらず、何と来場者はオイラを入れて2名。惜しいな貸し切り。キャナルシティ自体も空いていたが、感染者の少ない今の福岡市の映画館は、今がチャンスで、とっても快適に鑑賞しやすいと思う。ただし第二波、第三波の情報には十分注意⚠️したい。

【久々の映画館🎥の感想など】
大スクリーンなので、かなり、集中できた。渡辺謙、佐藤浩市と世代を代表する役者の共演、助演者それぞれも力演だった。津波のCGもまずまず迫力があり、近年の日本を見舞った大災害を、丁寧に描いていたと思う。見応えがあったのでもう一本観ようかと思ったが、午後9時で映画館は閉まっていた。オイラ、まだ慣れてないなぁ(>_<)❗

【大逆転】
本作のラストシーンの辺りで、桜並木が出てきて、佐藤浩市が感傷的に、しかし、肯定的に過去を振り返る。今までの日本の映画やドラマで何十回となく観てきた、いわば凡庸・無個性なエンディング。ここからオイラの疑念が、帰路の列車内で湧いてきた。『そもそもこの大事故は、誰が悪いのか。誰に責任があるのか?』。その総括に関してです。劇中では、確か、渡辺謙の声で「10メートル以上の津波など、想定していなかった。」と反省していたが、現場の人間に総括させるなよ💢と言いたくなった。

【大逆転2】
責任者を名指しするなら、それこそ、技術的な事に暗くて、無責任他人事な、東電の首脳たち。また、ベントの時にノコノコと原発に行って邪魔をしてしまう、イラ菅総理だろう(そもそも逆上ばかりしていれば、冷静な判断も出来ないだろ💢)。大津波を想定していなかった、原発設計者も大罪で、設計を認可した日本政府も同罪である💢。大量の海外の人たちは、この映画を観るはずであり、真の責任者の断罪をしない、末路を描かない事をどう感じるのだろうか。表現の自由がない。あるいは、問題意識がない映画人と国。海を渡って来る、中国映画の方が、まだ暗示とかがあって高度だよな💢

【勝手に総括】
イラ菅総理がすっからかんになって、四国にお遍路とかの描写があったら、まだ、赦せたかな、映画として。それはそれで文化庁助成金で出来た、ある種の今の与党のプロパガンダ映画と仮定するならば、人間菅を描くことは出来ないのかもw
それにしても、映画の、自衛隊ヘリ2台でスズメの涙の水を投入するお姿と、現在総理の、効き目の薄いチンチクリンな2枚のマスクを配布するお姿は、見事に呼応していて笑ってしまった(^o^)♪ 危機意識が即座にあったイラ菅の方が、マシだなマジで💢。だからプロパガンダ映画に成りそこなっている。

【総括2】
映画館🎥に行く事は一期一会になってきているので厳しく評価してしまいました。
スコア3点あるのは、出演者たちの真摯な熱演に対してです。
あと、与党野党拘わらず、次期総理は、
もっと尊敬の出来るマトモな人を、選んで下さい(>_<)❗
コロナ禍の下、この映画、一生忘れられない映像体験に成りました。

(以上、過激に書きましたが、推敲あるかもです。御精読ありがとうございます❤️)